起業するときに競合はいない!と言い切れることは少ないと思います。
もし、言い切れるなら、成功したときにはホームランになりますが、その確率は低いです。
なぜなら、日本中の人たちが新しいビジネスを考えているのに、浮かばないということは少ないからです。その事業が広がらないのは、なんらかの原因があると思いますので、それをクリアしなければなりません。それは、法律だったり、規制だったりします。
ビジネスには競合がいると考えたほうがいいです。その競合と少しだけでも差別化が出来れば、強みになるんです。
少しだけでいいんです。
新しいこと、他が全くやっていないことは、資金的なリスクや事業運営上のリスクが生じます。
ここでは、起業支援するときに必ず行わなければならない外部環境分析を説明いたします。
最初に市場動向を調べましょう。
まずは以下のどれに該当するかを考えてみましょう!
成長市場は、新たな需要が見込めるため、事業拡大のチャンスが多いです。しかし、同じように考える人が多く、大企業のように「ヒト・モノ・カネ」が潤沢の企業は、その波に乗れます。
創業を目指す業界で意外にチャンスなのが、衰退市場です。
この市場は高齢化が進み、IT化に遅れています。手作業での業務が多いため、ITなどを駆使して、効率化・高付加価値が実現できれば、実は成功が見えてきます。
衰退市場で最新の技術を取り入れれば、市場を獲得できるかも!??
ライバル会社を調べましょう。
消費者向け事業でしたら、お客として体験することが一番です。客層や価格帯、店の雰囲気などを比較しましょう。できれば5社、少なくとも3社については調べてください。
そこで大切なのが、チョットした差別化を何でするかです。
価格なのか、営業時間なのか、利便性なのか、
それを意識した集客をすれば差別化につながります。
難しいのが、品質や技術、味などの数値化できないものです。
主観になりがちですし、自分のものが一番いいと思っていますが、その差がお客様には届かない・理解できません。
定量化できないものは、どのように定量化できるようにするかを考える必要があります。
当社では、これらのアドバスを行っています。
法人向け事業を検討しているときには、周りの評判を聞いてみることが一案です。また、料金体系はHPでも調べられます。
最後に、市場規模を予測します。
一般的には市場規模から調査すると書いてありますが、市場規模が大きいからと言って、起業家が必ず目指すフィールドではありません。だからこそ、市場規模は最後に調べ、間違いなく成功できるかをチェックするのです。
この市場規模は、ライバル会社で調べた範囲で調査します。お客様が購入しようとしたときに、比較対象となるお店がある範囲でマーケットを決めます。
そのマーケットで大きなマンションが販売される、学校ができるなどの情報は、人口が増える傾向ですので、プラスの材料となるので、政治・経済を含めてチェックしましょう。
創業支援を行うときには、上記3点を念頭に置いて、アドバイスをしています。
日本政策金融公庫から融資を受ける時にも、それらは聞かれます。
皆さんも、しっかり外部環境・ライバルを念入りに調査しましょう。