創業時にもっとも苦労するのが、資金の調達です。自己資金だけでまかなえる人はマレでしょう。
そのため、事業に必要な資金を、①だれから②いくらを③どのような条件で調達するかを検討する必要があります。
出資してもらう、金融機関以外からの借りる(家族や知り合い等)もありますが、人それぞれ違うので、ここでは省略します。
お金を借りる先で一番先に浮かぶのが銀行です。
しかし、銀行は設立して決算が2回終わらないと、融資は行わないのが一般的です。そのため、起業家に専門に用意された融資制度を利用して、資金調達するのが一般的です。
借りられる制度は、日本政策金融公庫か制度融資(都道府県・市区町村)です。
日本政策金融は、自社で審査を行って融資を行うので、意思決定が速いです。
制度融資は、融資を行うのは銀行・信金ですが、保証協会(倒産時に代わって返済する機関)をつけなければなりません。つまり、銀行・信金は万が一のことがあったら、保証協会から返済を受けるので、リスクが少ないです。借りるときには、銀行・信金に支払う金利と保証協会に支払う保証料が必要ですが、都道府県・市区町村が金利に対する補助を行ってくれるので、トータルのコストが抑えらます。
創業する事業によって、最適な融資制度は異なるので、専門家のアドバイスをもらいながら、選択するのがよいでしょう。
市川市で起業するときに、受けられる融資制度は以下の通りです。
創業融資制度の比較表
日本政策金融公庫 | 制度融資 | |||
新規開業資金 | 新事業活動促進資金 | 都道府県 (千葉県) | 市区町村 (市川市) | |
必要な自己資金の割合 | 要件なし | 要件なし | 一定自己資金が 必要な場合あり | 1/2 (要件なしもあり) |
金利 | 2.35%~3.70% | 2.06%~2.35% | 1%~2%程度 | 1%~2%程度 |
審査スピード | 数日~1カ月 | 数週間~ 1カ月 | 2-3カ月程度 | 2-3カ月程度 |
連帯保証人 | 不要 | 不要 | 必要 | 必要 |
無担保無保証融資額 | 7,200万円 | 7,200万円 | 3,500万円 | 2,000万円 |
特徴 | ・スピードが早い ・土地資金は不可 | ・経営革新計画などの承認 ・認定によって金利が異なる | ・融資額が大きい | ・自己資金規制が 厳しい可能性あり |
向いている ケース | ・早く融資を受けたい(物件確保など) ・フランチャイズ可 | ・早く融資を受けたい(物件確保など) ・自己資金が少ない | ・融資実行までに時間がかかってもいい | ・融資実行までに時間がかかってもいい |