青色申告の帳簿の付け方

事業用の現金の出し入れを日付・取引順に記載した帳簿です。

現金売上や現金仕入れを行った時には、売掛帳・買掛帳も兼ねることができます。

現金による売上は、原則として取引ごとに摘要に①相手方の名称②品名③数量④単価を記載し、金額に売上額を記載します。

現金出納帳は毎日記載して、帳簿上の残高と現金有高をチェックすることが大切です。

個人的な現金と事業用の現金を区別しなければなりません。

現金売上・現金仕入れ・経費の現金支払いはそれらの帳簿にも記載しなければなりません。

作成のポイントは

• 毎日記載して、残高も合わせることが大切です。
• 現金や預金、クレジットカード支払別に分けつつ、事業用と私用を区別しましょう
• 現金を管理する財務担当と会計記帳を行う経理担当を分けましょう。それによって不正経理や単純ミスを未然に防ぐことができます

取引先ごとに勘定（ページなど）を設けて、商品の掛け売りや売掛金の回収を記載する帳簿です。

商品を家事用に消費した場合や商品を事業用に使用した場合にも、それぞれの勘定を設けて記載することができます。

事業用に使用した場合とは、棚卸資産（商品）を広告宣伝に使用し場合や従業員に現物に支給した場合などが該当します。

当然に事業用に購入した商品を家事で消費した場合、雑収入についても、記載しなければなりません

仕入先ごとに勘定を設けて、商品の掛仕入や買掛金の支払いを記載する帳簿です。

記載方法は売掛帳と同様に行います。

仕入以外の事業上の経費（消耗品費、旅費交通費、水道光熱費など）を費目ごとに勘定を分けて記載する帳簿です。

記帳を始める前に経費の科目を決める必要があります。

家事用関連費は家事部分を除いて記載することが原則ですが、年末に一括して減算する方法も認められています。

支払い手段を現金とそれ以外（クレジットカードなど）に区分して記載します。

家事関連費の記帳方法について質問をされることが多いですが、本来は家事上の経費を除いて記帳するのが原則ですが、その使用状況により年末に一括して減算することもできます

事業に使用するために固定資産（建物や車両、備品、ソフトウエアなど）を購入した場合には、耐用年数（使用可能期間）で按分して経費計上します！

その事業用の減価償却資産や繰延資産を勘定ごとに取得日や減価償却額等を記載した帳簿です。

固定資産台帳は期末（年末）に一括して記載しても問題ありません。

減価償却資産は、資産ごとに番号を付して、各資産の取得年月日、取得価額などから減価償却費の計算を行い、取得価額から減価償却累計額を控除した金額（未償却残高）を記載します。

月末に請求書や領収書等から帳簿に記載されていることが間違っていないかを再度確認して、各帳簿の各勘定の合計額を記載した月次試算表を作成します。

これによって、決算作業が行いやすくなります。

※ 前々年の事業所得と不動産所得の金額が300万円以下の場合には5年となります