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柏市の中小企業向け融資制度|利用できる制度を一覧で解説

柏市中小企業資金融資制度とは

柏市中小企業資金融資制度は、柏市内の中小企業者や創業者が、事業に必要な資金を調達するための融資制度です。柏市が千葉県信用保証協会や市内の取扱金融機関などと連携して実施しています。

創業時の資金調達から、日常的な運転資金、設備投資、新たな事業への挑戦など、事業者の状況や資金使途に応じて複数の融資制度が用意されています。

融資を受ける際には、原則として千葉県信用保証協会の保証を利用します。また、柏市による利子補給制度があり、一定の要件を満たせば実質的な利息負担を軽減できることも特徴です。

利用できる融資制度によって、融資限度額や返済期間、利用要件などが異なるため、自社の状況や資金の使い道に合った制度を選ぶことが重要です。

柏市で利用できる融資制度一覧

事業資金

事業資金は、柏市内で1年以上同一の事業を営んでいる中小企業者が、事業に必要な運転資金や設備資金を調達するための融資制度です。

商品の仕入れや買掛金の支払いなどに必要な運転資金は2,000万円まで、機械・設備の購入や店舗・工場の新築・増改築などに必要な設備資金は5,000万円まで利用できます。

融資期間は運転資金が5年以内、設備資金が10年以内です。柏市による利子補給もあり、要件を満たして補給を受けた場合の実質的な金利負担は年1.0%となります。

小口事業資金

小口事業資金は、小規模な事業者が運転資金や設備資金を調達するための融資制度です。中小企業庁が定める「小口零細企業保証制度」の保証対象となることなどが要件となります。

融資限度額は1,250万円で、既存の信用保証協会の保証付き融資残高との合計で判定されます。融資期間は運転資金が5年以内、設備資金が10年以内です。

柏市による利子補給もあり、補給を受けた場合の実質的な金利負担は年1.0%となります。小規模事業者が日常的な運転資金や設備投資の資金を調達する際に検討できる制度です。

挑戦資金

挑戦資金は、これまでの経験や資格などを活用して独立する場合や、既存企業が事業転換・多角化など新たな事業に取り組む場合に利用できる融資制度です。

創業前の方だけでなく、すでに事業を行っている企業が経済環境の変化に対応して新たな事業を始める場合なども対象となります。

融資限度額は、運転資金1,000万円、設備資金2,000万円です。融資期間は運転資金が5年以内、設備資金が10年以内で、柏市による利子補給も受けられます。

通常の事業資金とは異なり、独立や事業転換、多角化など「新たな事業への挑戦」に必要な資金を対象としていることが特徴です。

創業支援資金

創業支援資金は、これから柏市内で創業する方や、創業後5年以内の事業者などを対象とした融資制度です。創業時に必要となる店舗・事務所の開設費、設備購入費などの設備資金のほか、仕入代金や人件費などの運転資金にも利用できます。

融資限度額は3,500万円で、融資期間は運転資金が5年以内、設備資金が10年以内です。

また、柏市による利子補給に加えて、融資実行時に千葉県信用保証協会へ支払った信用保証料を柏市が全額補助する制度があります。創業時の金利と保証料の負担を抑えられることが大きな特徴です。

公害防止資金

公害防止資金は、柏市内の中小企業者が、公害の発生を防止するために必要な設備を設置・改善する際に利用できる融資制度です。

工場や事業所などで、公害の防止や生活環境の保全を目的として設備・装置を導入、改修するための設備資金として利用できます。

融資限度額は3,000万円で、融資期間は10年以内です。また、柏市による利子補給の対象となり、補給を受けた場合の実質的な金利負担は年1.0%となります。

通常の設備投資ではなく、公害の発生防止や改善を目的とした設備投資に利用するための制度である点が特徴です。

大型店進出対策資金

大型店進出対策資金は、大型小売店舗の進出に対応するため、経営の合理化・近代化などに取り組む柏市内の中小企業者を対象とした融資制度です。

大型店への進出に対応して店舗や設備を改善する場合のほか、大型店へ入店するために必要となる運転資金や設備資金にも利用できます。なお、大型店へ入店する場合は、売場面積が150㎡以下であることが要件です。

融資限度額は、運転資金1,000万円、設備資金3,000万円です。融資期間は運転資金が5年以内、設備資金が10年以内で、柏市による利子補給も受けられます。

工場移転資金

工場移転資金は、柏市内の住工混在地域にある工場を、市内の工業地域または工業専用地域へ移転するための融資制度です。

工場の生産性向上・効率化と、周辺の生活環境の保全を図ることを目的としており、工場の全部を移転するために必要となる設備資金に利用できます。

融資限度額は5,000万円、融資期間は10年以内です。据置期間は24か月以内と、他の融資制度より長く設定されています。

また、柏市による利子補給を7年以内受けることができ、補給後の実質的な金利負担は原則として年1.0%となります。工場移転に伴うまとまった設備投資を行う企業向けの制度です。

柏市の融資制度を利用できる方

柏市中小企業資金融資制度は、基本的に柏市内に店舗、工場、事業所などがある中小企業の法人・個人事業主や、柏市内で創業する方を対象としています。

利用するためには、市税を完納していること、千葉県信用保証協会の保証を受けられること、許認可が必要な業種については必要な許認可を取得していることなどが共通の要件となります。

また、利用する融資制度によって個別の要件があります。例えば、事業資金は原則として市内で同一事業を1年以上営んでいることが必要ですが、創業支援資金はこれから創業する方や創業後5年以内の事業者などが対象です。

そのため、柏市の融資制度を利用する際には、共通要件だけでなく、それぞれの融資制度に定められた対象者や資金使途の要件を確認することが重要です。

柏市の融資制度の融資限度額・融資期間・金利

柏市中小企業資金融資制度は、利用する資金によって融資限度額や融資期間が異なります。

例えば、事業資金は運転資金2,000万円・設備資金5,000万円、創業支援資金は3,500万円、小口事業資金は1,250万円が融資限度額となっています。

融資期間は、運転資金については原則として5年以内、設備資金については10年以内です。据置期間は原則6か月以内ですが、工場移転資金は24か月以内となっています。

融資利率は返済期間によって決まり、令和8年度は、12か月以内が年1.9%、13~36か月が年2.1%、37~60か月が年2.3%、61~120か月が年2.5%です。

ただし、柏市の利子補給を受けることで、対象期間中の実質的な金利負担は原則年1.0%となります。そのため、融資制度を比較する際には、融資利率だけでなく、融資限度額、返済期間、利子補給まで含めて検討することが重要です。

柏市の融資制度では利子補給を受けられる

柏市中小企業資金融資制度の大きな特徴の一つが、柏市による利子補給を受けられることです。

令和8年度は、対象となる融資について、原則として融資利率から年1.0%を差し引いた率を柏市が補給します。そのため、例えば融資利率が年2.5%の場合は年1.5%の利子補給を受け、事業者の実質的な金利負担は年1.0%となります。

利子補給の対象期間は原則として融資実行から5年以内です。工場移転資金については、最長7年間の利子補給を受けることができます。

長期間の融資では利息の総額も大きくなるため、柏市の制度融資を検討する際には、表面的な融資利率だけでなく、利子補給を受けた後の実質的な負担額まで確認することが重要です。

創業支援資金では信用保証料の全額補助を受けられる

柏市の創業支援資金では、利子補給に加えて、千葉県信用保証協会へ支払う信用保証料について柏市から全額補助を受けることができます。

柏市の制度融資は原則として千葉県信用保証協会の保証を利用するため、通常は金融機関へ支払う利息とは別に信用保証料が発生します。創業支援資金では、この信用保証料を柏市が補助することで、創業時の資金調達に伴う負担を軽減しています。

創業時は、店舗や事務所の契約、設備購入、広告費、仕入代金など多くの資金が必要になります。そのため、利子補給と信用保証料の全額補助を利用できることは、柏市の創業支援資金の大きな特徴です。

ただし、信用保証料の補助には所定の要件があるため、利用する際には最新の補助条件を確認しておきましょう。

柏市の融資制度を利用する流れ

柏市の中小企業資金融資制度を利用する場合は、まず柏市内の取扱金融機関へ融資の相談・申込みを行います。必要な資金額や使い道を整理し、申込書、決算書、資金使途を確認できる資料などを準備します。

申込み後は、柏商工会議所または柏市沼南商工会による調査を経て、金融機関の融資審査と千葉県信用保証協会の保証審査が行われます。

それぞれの審査を通過すると、金融機関と契約を締結し、融資が実行されます。柏市の案内では、申込みから融資実行までは概ね20日程度が目安とされていますが、申込内容や審査状況によって期間が延びることもあります。

柏駅・柏の葉キャンパス・南柏・新柏などで新規出店や設備投資を予定している場合は、店舗契約や設備代金の支払時期から逆算して、余裕を持って金融機関へ相談しておくことが重要です。

柏市の融資制度と日本政策金融公庫・千葉県制度融資の違い

柏市で事業資金を調達する場合、柏市中小企業資金融資制度のほか、日本政策金融公庫や千葉県の制度融資も選択肢となります。

柏市の融資制度は、柏市内の中小企業者などを対象として、取扱金融機関から融資を受ける制度です。原則として千葉県信用保証協会の保証を利用し、柏市から利子補給を受けられることが大きな特徴です。

日本政策金融公庫は政府系金融機関で、金融機関や信用保証協会を介さず、日本政策金融公庫から直接融資を受けます。創業資金から通常の運転資金・設備資金までさまざまな融資制度があり、適用される金利は融資制度や担保の有無などによって異なります。

千葉県制度融資は、千葉県内で事業を行う中小企業者などを対象とした制度融資です。千葉県、取扱金融機関、千葉県信用保証協会などが連携し、一般的な事業資金のほか、創業資金やセーフティネット資金など複数の制度が用意されています。

どの制度が適しているかは、事業年数、資金使途、必要な融資額、返済期間、金利、信用保証料などによって異なります。柏市の制度だけで判断せず、日本政策金融公庫や千葉県制度融資も含めて比較することが重要です。

どの融資制度を利用すればよいか

柏市には複数の融資制度があり、事業者の状況や資金の使い道によって利用できる制度が異なります。

通常の仕入資金や設備投資であれば「事業資金」、小規模な事業者であれば「小口事業資金」が候補となります。これから創業する方や創業後間もない事業者は「創業支援資金」、独立や事業転換・多角化など新たな事業に取り組む場合は「挑戦資金」を検討します。

また、公害防止のための設備投資には「公害防止資金」、大型店の進出に対応した経営改善などには「大型店進出対策資金」、市内の工場を工業地域・工業専用地域へ移転する場合には「工場移転資金」が用意されています。

融資制度を選ぶ際には、利用できるかどうかだけでなく、融資限度額、返済期間、利子補給、信用保証料などを総合的に比較することが重要です。さらに、日本政策金融公庫や千葉県制度融資も含めて、自社の資金計画に適した調達方法を検討するとよいでしょう。

柏市で融資をお考えの方へ

柏市で事業資金を調達する場合、柏市中小企業資金融資制度のほか、日本政策金融公庫や千葉県制度融資など、複数の選択肢があります。

融資を検討する際には、単に金利の低い制度を選ぶのではなく、必要な資金額、資金使途、返済期間、利子補給、信用保証料、将来の返済可能性などを踏まえて、自社に適した資金調達方法を選ぶことが重要です。

税理士法人リアドリでは、事業計画や資金繰り計画の作成、利用する融資制度の検討、金融機関への融資申込みなど、資金調達をサポートしています。

柏市で創業や設備投資、運転資金などの融資を検討している方は、資金が必要になる直前ではなく、余裕を持ってご相談ください。

※ 本内容は掲載時の法令等に基づき記載しています。法令改正等で変更になっていることもありますので、最寄りの税務署又は税理士に確認して下さい。本内容に関する責任は一切負いかねます。

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